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*ごめんあそばせ*

KOCパーシャの気紛れ日記。少しずつ過去記事を再公開中。大陸閉鎖後も暫く書きつづりま・・・す多分。

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冷たい青

庭園に、女が居る。

1人は腰まで届きそうな長い金髪の女。
常盤色のワンピースに白いかぎ編みのロングカーディガンを羽織り、専用の鋏で瑞々しい薔薇を切っている。
蕾がほぼ完全に開き、いま1番美しく咲き誇っていた赤い薔薇はしかし、女の手によって棘まで丁寧に取られていた。

「・・・それ事実?」

もう1人。
無造作におろされた銀がかったアイスブルーの髪の先を弄りながら、確認をしてくる女。
彼女は白いレースのついた深蒼のドレスを着ていた。

「裏を取ったわ。・・・間違いなく」

金髪の女が薔薇をそっと差し出しながら答えた。

「例のあいつってこと?」
「いえ。それとは別の。でも、似たようなレベル・・・」

女は差し出された薔薇にさしたる興味も示さず、また横に並ぶ女とも視線を合わせない。
受け取ってもらえなかった薔薇を、金髪の女は気に留めることなく自身の顔にそっと近づけた。

艶々しい花弁。
柔らかく深い香り。


「今時まだ居たとはね。随分必至で、随分執着するもんだ」

理解できんわ、と退屈そうに大きな欠伸をした。
金髪の女は笑って、本当にね、とだけ同意する。

まーでも、と欠伸をしたアイスブルーの女は息を吐き、
「お前さんも大概ヒトが良すぎるんだ」

断れば良かったものを。
・・・言われた女は、ただ困ったような表情で笑い返すしかない。

「まったく、わかってないねぇあの子も。今更引っ張り出してくるなんてさ」
「・・・多分、義理堅いのを知ってるから」

(それが安心材料になると言うだけのこと)

その程度の価値。
卑下でも過小でもなく、おそらくそれが事実。
女はさして残念だの悔しいだの思っていない風。

あーぁ・・・と呆れたように首を傾げるアイスブルーの女。
やはり視線を合わせることはない。

金髪の女がフフ、と笑いながら2輪目の薔薇に鋏をいれた。



↓ あとがき

謎いSS。
実際、某所でそういう会話があったというだけの話。
ちょっと脚色してるけどね。

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