*ごめんあそばせ*

KOCパーシャの気紛れ日記。少しずつ過去記事を再公開中。大陸閉鎖後も暫く書きつづりま・・・す多分。

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ちいさなそれ

居候先の城の中庭にあるテラスで、朝のうちからせっせと掃除に勤しんでいた女。

麗らかな陽射しはすっかり春めいて。
また暫く寒さが舞い戻るとしても、今日を逃すのはあまりに勿体無い。

テーブルも椅子も準備が整ったら、後は美味しい紅茶とお菓子を用意するだけ。

・・・風も光も、何だか矢鱈と優しい1日。



相も変わらず閑散としている中庭を眺めながら飲む紅茶は、少し寂寥感がある。
周りにぐるっと薔薇の苗を植えても良いのだが、城主である天狼の君が許可しそうにない。

・・・曰く、「蔦が這う城は怖いから嫌だ」とか。

「桜の木があればお花見ができましたのに」
と言ったのは姫。
時期的に植え替えするには遅いようだが、兎角城主そっちのけで話が進む。


最近魂の影響もあって酷い眠気に襲われる。
眠る時間が増えて、削られていくものは確実に在る。
忘れてゆくものも増えて、逆に鮮明になるものもあるのだろうか。


それは目が覚める度に小さく襲ってくる。
痛みなのか、侘しさなのか、何かガッカリした気持ちなのか、よく、わからないのだが。

もう済んだことなのに、少しずつじわりと侵食してくる感覚は・・・女に新たな経験を与える。

何がそんなに切なくさせるのか。

ただ。
手の中にある小さな四角い箱。
開ければ、幻の華の力で作られたという繊細かつ複雑なデザインの、「それ」

見ていると何故だか増す、「それ」

小さな2つの「それ」は、今のところ女の指に嵌まることもなければ、蟠りのようなものを消し去るための解決策を打ち出すことも出来ない。
その瞬間の気持ちを思い出すことは出来ても。
ただ悦ばせるためにと思うなら、とっくにすべきことなど女にだってわかるのに。


じわりと襲う感覚を忘れて、ただ手の中にある贈り物を身に着け一生大事にすると言うなら、それ自体はさして難しくないのだ。


(・・・あぁわからなくてイライラする)

女は2,3度首を振り。
お茶のお代わりをと席を立った。



ちいさなそれは、しまいっぱなし。
ちいさなそれは、ひとことであらわせたらつたわるかもしれない。

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Author:パーシャ
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仕官国*オルトゼス
スキル*放置プレイ、毒舌、植物作物の世話

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